ヴェールにくちづけ

俳優やら舞台やらそのあたりの感想やら妄想やら

2017総まとめの巻

だいぶブログをご無沙汰してしまった。

ご無沙汰ついでに敬語をやめてみる。か、書きやす〜〜。

あまりにも年末なので、一年の観劇まとめをしてみようかと思う。今年はあんまり行かなかったから、多分ちゃちゃっとできるはずなのだ。

 

1月

 

・スターピープルズ!
推し、新年一発目の舞台。前の年はつむ鴨で舞台が最後だったので、九月くらいから見てなかった推しを久しぶりに見た。久しぶりに、武士じゃなかった。久しぶりに、死ななかった。平々凡々だけど魅力的な立ち振る舞いが素敵だった。話もとっても面白かったし。個人的にはライトがMVP。

来年もエンゲキ楽しみにしてます。

 

・私のホストちゃん THE FINAL〜激突!名古屋栄編〜

いつしかライフワークになっていた。推しが出るわけではないので気軽。女の闇を垣間見る舞台だけど、思いがけず勇歩がかわいかったので危うく闇に飲まれるところだった。こちらが深淵を覗き込んでいるとき、深淵もまたこちらを覗いているものなのだ。


・北村イベ

俳優にハマってから毎年恒例の行事。身内のような奴らとギャイギャイしてきた。北村は毎年ファンサが微妙にうまくなる。


・幸福な職場

素敵な作品だった。働くということは、こんなにも人間を豊かにするんだなと思った。松田と安西はやはりすごい俳優だ。存在だけで目を惹く。亜美ちゃんも軽やかで、とてもかわいらしい。まさしさんも安心感。芝居を愛する人が人間を愛してつくった作品なんだなと感じた。

 

 

2月

 

東啓介 DVDリリイべ

とんを見て「わ〜デッカ〜〜」って言いたくて行った。聞きしに勝るでかさで、多分58.4mあったと思う。やっぱり歌が上手くて、彼はきっとこの方面で売れていくのだろうなと思ったりした。

 

・アマテラス

待ちに待った少年社中の新作。一度しか見れなかったのが悔やまれる。翔太がとてもいい味を出していた。やはり芝居が上手い。一度しか見ていないゆえに考察がバッドエンドに向かったりもしたので、ぜひ円盤でまた観たい。まだ?


・俺たち賞金稼ぎ団

推しの仕事。スタピのときには短すぎた黒髪がいい具合に伸びた。つまり最高ってこと。起承転結がわかりやすいストーリーが特徴の舞台だと思うが、今回も明快でよかった。悪役が存在しない世界線なのだ、結局は。

友人のおかげで行くことができた大楽、久しぶりの相馬圭祐推しに心が震えた。シンケンジャー永遠也。


・荒牧イベ

これもまたライフワーク。マッキーのファンサはいつでも完璧だ。疲れちゃわないかと心配になるが、いつも大変楽しませていただいている。この回は育ちの良さが垣間見えてとてもよかった。


メサイア 暁ノ刻

俺たちのXデー。目の前に護が現れたときの衝撃たるや、あれを超える客降りは今後ないのではないかと思うほど。護も燈も本当に心身ともにぼろぼろでドキドキしたけど、彼らは彼らが一番いいと思う結末にたどり着いたのだと信じている。

 

ノラガミ

良席で観た。龍ちゃんがとてもよかった。オリジナルキャラクターというのは難しい役どころだけれど、龍ちゃんだから大丈夫だったのだと思う。まあ前から思ってはいたが、設定とか自体は私の肌には合っていない。

 

 

3月


初恋モンスター
マッキー初座長作。三回くらい観た。彼を活かす方法はもっとたくさんあるのだと声を大にして言いたかったが、一生懸命なマッキーはとても好きなのでまあ、よしとした。トムが可愛くてよかった。


・スーパーダンガンロンパ

再演。鯛ちゃんが植ちゃんになった。クズペコがとても好きなので、やっぱりあのシーンは泣いた。拡樹くんは相変わらず狂う演技が上手い。ただプレ席特典の台本は、割といらない。


・勝吾くんイベ

初めて推しのイベントに行った。早朝から仕事だったので、開始1分前に駆け込んだのもいい思い出。あまりに疲れていたので、写真の時嬉しすぎてちょっと泣きかけた。

 

 

4月


・ミュージカル スタミュ
人生を変えるアニメに出会った公演。最近は全くアニメを見ない生活をしていたが、あまりに良作すぎて久しぶりに観た。推しの歌がうますぎて原作ファンがちょっとウケていたのがウケた。誰のことも嫌いにならずに済む、ただ青春のきらめきを眺めて涙することができる最高の作品。

個人的に虎石くんのことが大好きなので、今後は高野くんを積極的に応援させていただきたい。続編おめでとう。通います。

 

・ミュージカル薄桜鬼 原田左之助

これまた人生を変えた作品。推しがキャス変してから初めての薄ミュ。自分はいったいどう感じるのだろう、と不安だったけど、とても素晴らしかったのでそんなものは杞憂だった。とんが演る太陽みたいなさのさんも、かりんちゃんが演る一輪の花のような千鶴ちゃんも大好きだ。

ちなみに、このブログを書いている間に新作の発表があった。西田演出毛利脚本とは、これは天国か?尻がきっちり死ぬ覚悟を決めないといけないが、今から大変楽しみだ。ただキャス変が悲しくて大泣きはした。岳いままでありがとう。大好きでした。

薄ミュ、これからもずっと続いてほしいな。

 

 

5月


・舞台ジョーカーゲーム
最近死んでなかったので油断していたら、推しが死んだ衝撃の作品。原作の一作目だけを読んでいったことを悔やんだ。死ぬのかよ。

行った回でハプニングがあったりもしたが、推しの実力と西田さんからの信頼を噛み締めることができた。あと才川コージが超人類であることがわかった。

続編おめでとう。行くかも。


・男水!

遠くで塩素の匂いがして、つめたい水しぶきが頬を濡らしそうな、爽やかで素晴らしい舞台だった。全員が主役を張れるレベルのワカハイを集めて、お金をかけてセット組をして、そうするとこんなに見栄えのする舞台になるのだなと思った。誰もがもがきながら前を目指している、アオハルかよ!な美しい話。オネエジャーの腹筋が強い。

 


6月・7月

 

・東京喰種〜或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録〜
身内で物議がすごかった作品。どうだったかと言われたら、今なら私の肌には合わなかった、と言える。推しと松田は素晴らしかった。それだけは事実。


8月

 

・モマの火星探検記

パラノイアサーカスぶりの、推しの少年社中参加作品。加えて矢崎、松田岳の参戦。胸が躍った。案の定素晴らしい作品だった。何度見ても同じところで泣いた。グルステで思うところがありすぎて、こうして素晴らしい作品と仲間に恵まれることは当たり前じゃないのだな、と強く噛み締めた。スタイリッシュ銀ピカの推しにはウケたけど、毛利さんは勝吾くんを世界一上手く使ってくれるお方だと思っている。その信頼に応えるのが、推しの喜びなのだろう。素敵。


私の頭の中の消しゴム

翔太の回を見た。通算四回目の消しゴムだったけど、これもまた同じところで泣いた。むしろこれって、悲しい部分を知っている方がその前の幸せな新婚時代を手放しで喜べなくてつらいのでは?

今回のふたりも流石の芝居のうまさで、グイグイ引き込まれてしまった。

 


9月

 

メサイア 悠久ノ刻

有賀、いつきの卒業公演。数いるメサイアの中で、珀と鋭利の次に幸せなメサイアだと思った。ふたりがふたりであるために選んだ道は、間宮という存在をとくべつなものにしてくれたと思う。もう私も間宮のことふっきらないといけないな。ふたりの絆は、間宮と一緒に悠久を得たのだから。


宇宙戦隊キュウレンジャー エピソードオブスティンガー舞台挨拶付上映会

初めて特撮の現場に行った。子どもたちがとても元気だった。内容はVシネならではの重さ。スティンガーは不器用でさぞ生きづらいだろうと思う。でもそれが彼の矜持であるならば、彼は幸せなのだろうとも思った。ラッキーとナーガの投げやりなファンサがよかった。


・劇団シャイニング マスカレイドミラージュ

奇跡的にチケットが取れたので行った。お金のかかった良い舞台だった。藍ちゃんのキャラクター上課されがちなつらい試練を、もっくんが儚く軽やかに、それでいて美しく演じてみせていた。みんなとても上手くて、うたプリ抜きにしても見応えのある舞台だったと思う。衣装の厚みに安心感。

 


10月

 

・ミュージカルスタミュ リリイベ

早起きして幕張まで行った。推しが元気そうで安心した。続編上演が発表されたときの会場のどよめきを着メロにしたい。キモオタ、という感じでとてもよかった。

ちむらぎ、ちむとりは場慣れしたワカハイが多く、一番先輩であるはずの華桜会が場を引っ掻き回していたのが面白かった。


・JOURNEY 浪速忍法帖

初めてpatchの現場に行った。痛快、という言葉がよく合う、予定調和の美しさを感じる作品だった。勇歩の芝居がとてもうまく、体さばきも軽やかなので、見応えがあって感動した。ただ芝居の好きな人間が集まって演ってる感が気持ちのいい作品だったので、また機会があればpatchの現場には通っていきたいと思う。古参の方万一読まれてたらお手柔らかにお願いします。


青の祓魔師 島根イルミナティ

また青エクやってくれた。西田さん演出は尻が痛くなるけど大好きだ。良子さんの玉雲がほんとうによくて、彼女の演じる美しい淑女や高潔な武士も好きだけれど、おかあさん、がいちばん好きかもと思った。

燐も雪男も相変わらず良い。雪男が二次元界イチ好きな顔をしていることもあるが、私は彼に幸せになって欲しいと思っている。だから眉間にシワを寄せた彼が、宮崎秋人に戻るとき人懐っこそうに笑うのが、とても好きだったりする。また観たいな〜。


・舞台K Missing kings

いろいろハプニングがあったけど、やっぱりKはすごいなと思い知らされた作品。やや復習部分が蛇足という思いもあったが、初めて観る人にも優しく、何度も観ている人間も記憶が蘇って普通に泣けた。

荒牧の殺陣はいつも見応えがあって美しく、一種の舞のように感じるが、今回は極限、という感があり、ちょっと観ていて緊張した。あの状況でやり切ったみんなに改めて拍手を送りたい。あとかりんちゃんかわいすぎてびっくりした。いい加減慣れたいものだ。

 


11月

 

・デパート!

もっくんの歌が聴きたくてチケットを取っていた。大正解だった。言わずと知れた大ベテランに囲まれて、もっくんもとてものびのびやっていた。

時代遅れと思っていたデパートという形態だけど、丁寧に選びぬいたものを丁寧に売る、というすてきなホスピタリティに時代も何もないのだと思った。誰も悪い人がいない、あったかい物語。あと三越劇場が豪華でよかった。

 


12月

 

屋根の上のヴァイオリン弾き

自由くんを観に行った。泣かないと言われていたのに、結局泣いた。ほんとうに歌が上手い。芝居も上手い。

自由とか平等って、不自由とか不平等を隠蔽することで生まれるわけじゃない。時代という言葉で片付けてしまうのは簡単だけど、檻の中にいた自分たちを語らなければほんとうの意味での解放なんて得られやしないと思う。翻弄されながらもたくましく生きる姿をコミカルに描き切っていて、つよく心を打たれた。本物って、こういうもんなんやな。

 

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー 舞台挨拶付上映会

今年異様にどハマりしたビルドくんの現場。しっかりは観ていなくとも、平成ライダーはずっと観てきたので、感動して普通に泣いた。オーズが好きで好きでたまらない人が撮った映画。

自分が何者かわからなくて、不安で仕方ないくせに、それでも世界のラブアンドピースのために戦う戦兎くんがとてもかっこいいと思った。その姿を見た龍我が戦う理由を見つけるのもまた、エモい。これは一種のメ……アだ。ここで生まれた戦兎くんと龍我の絆が、戦兎くんのアイデンティティが揺らいだときに彼を救ったのだと思うと、より味わい深い。

あと地下室にベッドをひとつしか置かなかった人ありがとう。見事なメ………漆黒……でした。

 

・勝吾くんイベ

3月は仕事場から直行したためクソファッションで参加してしまったので、今回はと気合を入れすぎてめっちゃイキッた。今回は身内も身内の萬時さんが司会だったので、飲み会か?というくらい推しがはしゃいでいた。自分はほかのだれかをこんな風に一生懸命応援したことがないから、みなさんがここまで必死に自分を応援してくれることがどれだけありがたいか、という旨の話をされて、ちょっと泣いた。いつもファンのことを考えてくれているところが好きだ。無理せず自分のキャリアのために、これからも俳優であり続けて欲しいと思った。


・四谷怪談
観劇納めは、前回の公演から再演を待ちわびていた四谷怪談。舞台ひとつで、チケットを買って「観に来ている」はずの、第三者であるはずの観客を物語に参加させて、その当事者にしてしまうのが、凄まじいところだと思う。観るのにこんなにエネルギーを使う作品は、他にそうない。私は、私であることを選んだのだ。あの場で、確かに。

これはとてもナイーブな話だと思うけど、容疑者が口を開くたび、言葉も人を殺すのだと思い知る。そして調べれば調べるほど、あの事件が現実なのだと思い知って、舞台で観てきたことと現実との境目が曖昧になっていく。フィクションにひとつ真実がまざることによって、私は私が加害者のひとりなのかもしれないという思いを募らせる。

西田さんらしい、人間の凄みを思い知る舞台。きたむーはペダステ後この舞台に出てから、ガラッと雰囲気が変わったと思っている。役者として、ものすごく厚みが増した感。何様だよって感じだが、そう思う。美しくてある種残酷な彼を、ぜひとも観ていただきたい。

なんで円盤にならないんだろう?と思っていたけど、今回劇場で目の当たりにして、あれは生で見るべき舞台なのだろうと確信した。余談だが、今回のスペゼロはシアターXより箱が大きかったので、前に感じたセットのなんとも言えない匂いの気味悪さとか、手の届きそうだった距離のバラバラ死体(を模しているであろうマネキン)がすこし遠かったので、開演前の身震いがすこしだけマシだった。でも怖いんだよなあ。美しくシンボライズされてるだけに、全てが怖い。

 

結局めちゃ長くなった。来年も無理せず舞台を楽しみたいと思う。ブログもできれば書きます。